発言記録の株式会社宮田速記 東京都中野区

速記とは?

速記文字

 

人の発言をその場で書き取るには、手を速く動かすか、速く書ける方法が必要です。日本人が話す速度をはかる尺度として、その人の発言を通常の漢字や仮名、ローマ字なども含めて文字化した場合、1分間に何文字あるかではかります。普通は、ゆっくりしゃべる人で200字前後、普通は300字前後、早口の人は350字前後になります。これに対して、通常の文字遣いでは、1分間にせいぜい30〜40字、画数の多い漢字だと、1字書くのに5〜6秒はかかります。

平仮名では「く」「し」「つ」「の」「へ」、片仮名の「ノ」も1本の線で書けます。これを五十音字に当てはめて、速記文字の基本がつくられ、さらに長短、角度、曲線、点や丸などを加えていろいろな速記文字ができていきました。各人の創意工夫で、できるだけ書きやすく、覚えやすく、少しでも速く書ける文字の体系を考案して○○式と名づけ、世間に公開された方式が、最盛期には60以上を数えました。現在は10方式程度に集約されて、実際に活用されています。

速記の練習

 

速記文字をすべて覚えたからといって、直ちに人の発言がその場で正確に記録できるわけではありません。基本的な文字から学び始めると同時に、学んだ文字を組み合わせてつくった文章をだれかにゆっくり読んでもらい、それを書き取る練習(朗読練習)と、書き取ったものを正しい日本語の文章に書き直す練習(反訳練習)を繰り返し、速記文字の数がふえるのと歩調を合わせて朗読スピードを上げていきます。

この練習には、実は大きな意味があります。つまり、人が話す内容を、そのスピードに合わせて理解しながら聞き取る練習なのです。この練習を1〜2年間、毎日のように繰り返すことによって、スピードの速い発言でも、より正確に聞き取り、さらにそれをより正しく文字化することができるようになるのです。

その正確さをはかる尺度として、日本速記協会が実施する検定試験では、10分間3200字の文章を朗読し、漢字も仮名も含めてミスが2%(64字)以内であれば、1級速記士試験合格者と認定します。

速記者は「人間機械」

 

 

 

 

 

 

1級速記士の資格を取れば、すぐにどんな仕事でも簡単にこなせるかといえば、実際はそれほど甘くはありません。何しろ人の発言は森羅万象にわたり、何が飛び出すかわかりません。その上、外国語あり、数字あり、発言者のなまりや方言ありで、正確に聞き分けるには相当の知識や経験が必要です。

速記を学ぶ者にとって、言葉は強力な武器です。常日ごろ言葉をより豊富に蓄え、読書に励んで文章力を身につけ、マスメディアを通じて時々刻々流れるニュースにも気を配っていなければなりません。一人前の速記者になることは、時間をかけ、ある意味で人間そのものが「機械」になることとも言えます。速記者は、経験を積めば積むほど、機械では拾い切れない場の空気や発言者の思いをおのれの感性でとらえ、発言をより正確に記録することが可能になります。

科学技術が進歩した時代にあっても、人間の介在しない機械だけでは完璧な発言記録が望めない理由が、そこにあるのです。